「床(しょう)矯正」とは

床矯正は「しょうきょうせい」と読みます。一般的な矯正治療は歯列を整える為のスペースを作るために歯(永久歯)を抜きます。

床矯正治療は歯を抜かず「顎を広げて」歯を並べる治療法です。

当院では、「床矯正」という取り外し可能な矯正装置を使った「歯を抜かない矯正」に力を入れています。

床矯正装置について

床矯正治療使用する装置は、入れ歯によく似た装置で、幼児でも簡単に取り扱いができます。

本体はプラスチックのプレートで、スクリューやスプリングがついた構造になっています。

※図のような取り外し可能な装置を装着し、真ん中にあるネジを回すことで歯列を拡張し、
永久歯がおさまるスペースをつくっていきます

このネジを回すことで装置が拡がり、顎もゆっくりと拡がり、歯を動かし、歯並びをきれいに整えていく仕組みです。

床矯正は1日14時間以上の装着で、効果を発揮しますので例えば食事、歯磨き、英語・国語・音楽などのときには装置をはずしておくことができます。

ワイヤー矯正と違い、装置を取りはずせることが床矯正治療の大きなメリットです。

 

💡最も重要なポイント


「床矯正」をするにあたって最も大切なのは年齢です。

 

この矯正はお子様の成長を利用して行う矯正です。

中学生になってまうと、歯のほとんどが永久歯になってしまい、
口や歯の成長状態は大人とほとんど変わりません。

そうなると、永久歯を抜いてスペースをつくる、一般的な成人矯正の適用となってしまいます。
床矯正は永久歯が生えそろう前の段階で歯を抜かずに、歯列を整えることができるのです。

 

🦷床矯正を始める時期


「床矯正」を始めるのに最も良い時期は、

小学校低学年5歳~8歳です。

遅くとも9歳までには治療をスタートすることをお勧めしています。

犬歯が生え変わる前に治療を終わらせることが、決め手となるからです。

 

この時期の歯並びの問題の多くは、顎の成長不足によって起こります。顎が十分に大きくならないと、歯がきれいに並ばなかったり(叢生)、出っ歯(上顎前突)や受け口(反対咬合)になってしまうのです。

 

7歳女子(叢生)

8歳女子(上顎前突)

5歳男子(反対咬合)

症例はブログにて掲載しております🔍

🔽🔽🔽🔽🔽🔽

矯正治療完了後のケア

 

矯正装置の装着期間が終了し、歯列がきれいになった後、MFT(口腔筋機能療法)というトレーニングを行います。

🦷MFT(口腔筋機能療法)とは・・・


「歯並びをとりまく筋肉の動きを整えるための訓練法」です。

歯は、内側からは舌の、外側からは唇や頬の筋肉の圧力をたえず受けています。これらの筋肉の働きにかたよりがあると、矯正の期間が長くなるばかりでなく、矯正装置をはずしたあとに再び歯が正しくない位置に動いてしまいます。

口腔環境は、全身の健康にもつながるものです。当院では矯正と並行してMFTレッスンをおこない筋肉の力のバランスを整え、正しい歯並び・正しい習慣づくりを、習い事感覚で楽しみながら進められる環境を用意しています。

 

 

こどもの矯正をお考えの親御さんへ

当医院では「床矯正」を用いた矯正治療を積極的に行っております。
乳歯の残る段階で、床矯正をすれば、永久歯になってからの歯並びが100%キレイになると言い切れるものではありません。

ですが、床矯正の技術を生み出したドイツにおいては、歯並びに問題がある場合、
子どものうちに床矯正をしておいて、それでも治らなければブラケット矯正をするという方法が一般化しています。

お子様の歯並びや、歯の状態に気になることがあれば、一度相談にいらしてください。

お子様のお口の状態をしっかり把握したうえで、「矯正治療」が必要かどうか検討されてはいかがでしょうか。

特に、こどもの場合、矯正治療の方法に複数の選択肢があることを知っていただけたらと思います。

 

🔽🔽🔽🔽🔽🔽

 

ご料金のご案内はこちら

PAGE TOP